収穫の秋

2018年の酷暑もそろそろ終わりを告げようとしている。暑さも和らぎ、夜などは薄着をしてると肌寒さを感じるようになりました。

同時に稲は頭を垂れ、今年も実りをもたらしてくれました。今年は地震と台風で思わぬ心配もありましたが、順調に育ちました。

地震と稲などは無関係のように思えます。今年は水を張る大切な時期に、例年通りに水を張ろうとおしても、いつまで経っても終わりません。何倍もの時間を要しました。そこで、地震によって深いところの粘土層が割れてるのではないかと話してくれました。来年の田起こし(土を混ぜること)は深いところまでする必要があるのではないかと思案してました。

それと台風です。この台風、お百姓さんにとっては鬼門で。稲が膨らみ実がなったあとに、水に浸かると目が出るため食べれなくなります。今年の台風で壁や瓦で苦労をしてる人も多いと思いますが、お百姓さんは稲が風で倒れて、水に浸かることをとても心配します。
そんな自然を乗り越えて、たくさん実ったところに最後の天敵がやってきます。「雀」です。

人間が食べるところに、毒も置けないのでせめて「音」で脅して、帰っていただいております。田んぼでお百姓さんがロケット花火をしてたら、それは鳥たちを追い払っているだけだと思ってください。それも半分、気休めで、スズメたちもお腹いっぱい食べています。そのスズメはなにもタダ飯食いな訳ではありません。見方によっては、スズメより恐怖のイナゴを食べてくれる強い味方です。

カモが巣を作り、カエルが鳴き、トンボも飛んで、スズメとイナゴとお百姓さんとの三つ巴の戦いがある田んぼ。
そのカラクリは、お百姓さんが、できるだけ農薬を撒かないからです。ここの田んぼも有機栽培の申請をしてもいいのにと思ってもしない。
予防のためには、農薬は撒かないらしいです。どうしても防げない病害虫が発生したときにだけ撒くと言ってました。
そして、最後の画像は、最後の手段。田んぼに網を張りました。

あと、ほんの少しで稲刈り(河内では田刈りと言います)になります。新米が食卓に並んだら、一度田んぼのある風景を想像してしてみてください。